パパラギ横浜店 ブログ

広報部編集手帳

「ダイビング馬鹿であれ」

【馬鹿】:1.利口でないこと 2.つまらないこと 3.役に立たないこと 4.普通からかけ離れていること

8/29はスタッフが伊豆に集合して全体研修を行いました。
日が照っていると汗ばむのに、陰ると風が涼しく感じます。季節の移ろいを感じますね。
カメラをぶら下げて歩くのが気持ち良い季節です。
秋なんですなあ。

ファインダー越しのパパラギ全体研修をちょこっとご紹介します。

 

ファインダー越しのパパラギ全体研修

ダイビング馬鹿になって欲しい

この日の研修が終わり、ほとんどのスタッフが帰路に着いた頃。クラブハウスで話し込むスタッフの姿がありました。
この夏、研修生として爽やかに伊豆店に勤務してくれている松田インストラクターでした。
なにやら今後の研修の進め方を真剣に話していました。雰囲気を壊すまいと必死に自分も真剣な顔にセットしてみます。
片付けに立ち寄っただけで、話には全く関係ないんですけどね。

一つ一つ真面目に仕事に取り組む松田インストラクターに対して、
「仕事を覚えるのも大切だけど、ダイビング馬鹿になって欲しい」という先輩からの言葉が聞こえてきました。
盗み聞きではありません。そこだけ聞こえたので拾い聞きですね。

「ダイビング馬鹿」ってどういうことでしょう?

 

実は身近な「ダイビング馬鹿」な人たち

例えばゴミ拾いSPの場合

パパラギの中で根強いファンが多い水中ゴミ拾いSP
水中で使うゴミ袋ですが、既存のものが使いにくいのでもう作っちゃおうと。
どうせ作るなら天然素材で海に優しいものでできないかと。
研修の傍ら山本インストラクターが、その使い勝手をテストします。一見ゴミが少ない海中ですが、インストラクターの目は誤魔化せません。渡辺インストラクターの血走った目が物語ります。
一体この海のどこにこの目から逃れられるゴミがあると言うのでしょう。

何が渡辺インストラクターのスイッチだったのかは最後まで定かではありませんが、水中というフィールドにおいて何にでも本気になれる姿はまさに「ダイビング馬鹿」ではないでしょうか。

 

例えばハロウィンダイブの場合

水中でハロウィンっぽいことがしたい。よし被り物だ!
と言うわけでテストしてみました。
被っているものはダイビング用の物ではないので、安全に水中で使えるものかの確認でした。

可愛い被り物たちがプロのダイバーを苦しめる姿は圧巻でした。
手口はそっと頭から逃げる。首を絞める。マスクに絡まる。

一つずつ説明します。
すんっと写真を撮っている山田インストラクターですが、被り物に逃げられ水面に迎えに行った後の姿です。
背景は皆川インストラクター。まるで生きているかのようにタコの被り物がマスクに絡まり、最終的にマスク脱着してリセットしていました。ほどけたタコをこっぴどく叱っている様子が写り込んでいます。

猿井インストラクターは被り物のテストを頼まれていません。
やってみて良いですかと自ら志願。手に取ったのはよりによって一番難易度の高そうな被り物。
それでも彼は一度も被り物を脱ぐことなくダイビングを終えました。相当苦労したことでしょう。
でも悲しいかな、「どうだった?」とは誰も聞いてくれません。なぜなら誰にも頼まれていないんだもんね。
それでも彼の中には確かな経験として刻み込まれたことでしょう。食パンには気をつけろ!

 

やっぱりプロが集まって潜っているとどうしても“普通からかけ離れて”いますよね。
そりゃ楽しみを追求してこの道に入れば自ずと普通ではいられなくなります。
スタッフ同士の関係はその「馬鹿っぷり」の手合わせで、普通のままだとついて行けなくなってしまいます。
だから夢中になっている姿に誰かが喜んでくれ、お金を払って応援してくれるんですね。

ダイビングベストシーズンを前に、お互いの「ダイビング馬鹿」っぷりを再確認し、もっと馬鹿にならなきゃ!と決意を新たにした研修だったのでした。

 

 

禁断の物欲斡旋コーナー

この夏に導入した新アイテムのご紹介

アクアラングのBCDからROGUE。
https://日本アクアラング.jp/rogue/ 定価¥113,300-
このブログ、ご覧になりましたか?8年近く愛用していたアクシオムが壊れたので、はてどうしたものかと思っていたらブログに撮影班愛用って書いてあるではありませんか!
ブログの通り、フォト派には良いことだらけ。本当に撮影に集中できる良いBCDです。

どんな道具にも短所はあります。
小さな声でぶっちゃけてみようと思います。
それは良くも悪くも着ている感が無いこと。
さらに詳しく、さらに小さな声で言います。

アクアラングのBCDには「ラプチャーハーネスシステム」という特許まである素晴らしい機能があります。
BCDの中でも上位モデルのアクシオムとソールにだけ搭載されている機能です。これがすごい。
今までどれだけBCDに頼っていたか痛感しました。
ROGUEを使っていると、水中でシリンダーがズレる気がするんです。バランスは崩れませんよ。インストラクターだし。
でも気持ち悪い位置にズルッとズレる時があるのが気になるんですね。
今まで全くブレなかったアクシオムのラプチャーハーネスシステム半端ないと思いました。
ラプチャーハーネスシステムを甘くみている方は、次のダイビングで腰のメインのシリンダーベルトでなく
首側の何で引っ掛けているのかちょっと疑問の細いシリンダーベルトありますよね?
あのバックル外したまま潜ってみてください。この上ない違和感をあなたに。

一着目のおススメは間違いなくアクシオムですね。着心地を削ってちょっと攻めたい、攻めないと満足しない何かが出てきたらお買い替えがよろしいかと。
いわばタイヤの太い一輪車からタイヤの細い一輪車に乗り換えた感覚ですかね。
バランスは乗り手次第、代わりに機動力抜群みたいな。
ま、一輪車乗れないんですけどね!